熱硬化性樹脂マトリックス系
Virantage® ポリエーテルサルホン(PESU)toughenersは、非晶性の高耐熱の熱可塑性樹脂です。高い弾性率、高耐熱、湿熱特性、活性の高い環境への耐性を保持しつつ、熱硬化性樹脂マトリックス系の強靭性を高めます。幅広い粒径の官能基化(r-PESU)および非官能基化パウダーを用意しています。
官能基化 r-PESU の繰り返し単位
レオロジー
高分子量のPESUを添加すると、エポキシ溶液の粘度が上昇します。粘度の変化は添加剤の濃度と分子量に左右され、その後の複合的な生成プロセスを変更しなければならないことがあります。
75℃におけるTGAP(トリグリシジル-p-アミノフェノール)エポキシ系でのVirantage® PESUの溶液粘度を温度と濃度の関数として以下に示します。低分子量のVW-10700 RP エポキシ溶液は粘度が非常に低いため、高い加工性を提供します。
強靱化特性
3つのVirantage® PESUグレードの濃度変化が、DDS (4, 4'-ジアミノジフェニルスルホン)で加硫したTGAP エポキシ系の破壊靭性(K1C)に与える影響を以下に示します。予想されるように、分子量がわずかに高いVW-10200 RPは、分子量の低いVW-10700 RPを同量加えた場合よりも高いK1C値を示し、より効果的に強化できます。非官能基化VW-10300 Pは、特定の負荷レベルまでの強化を付与します。
PESU-TGAP の溶液粘度(75℃)
PESUの濃度とMWがTGAP-PESU-DDS の破壊靭性に与える影響
Technical Data Sheets
Virantage® ポリエーテルサルホン(PESU) は、優れた熱安定性と耐加水分解性を持つ高耐熱性の非晶性熱可塑性樹脂です。本質的に強靱であることから、熱硬化性コンポジットの損傷許容度を向上し、コーティングに優れた柔軟性を付与します。
Virantage® 反応性ポリエーテルサルホン(r-PESU) は反応性のある末端官能基を持ち、これらの官能基が溶解性、加工性を高めます。また界面特性を向上し、エポキシ熱硬化性樹脂の優れた湿熱特性に寄与します。
Virantage® PESU の Technical Data Sheets
Virantage® VW-10200 RP、RFP、RSFP |
非晶性の高耐熱サルホンポリマーパウダー、反応性末端基が溶解性を向上 |
Virantage® VW-10300 P、FP、SFP |
非晶性の高耐熱サルホンポリマーパウダー、非官能基化末端基 |
Virantage® VW-10700 RP、RFP、RSFP |
非晶性、高耐熱性、反応性末端基が溶解性を向上 |