Ixef® PARA による軽量化とコスト削減
Ixef® GS-1022 は、50% ガラス繊維強化ポリアリールアミド(PARA)コンパウンドで、高い剛性と、塗装された金属表面に匹敵する非常に滑らかな表面仕上げを併せ持っています。
高エネルギーガンマ線照射での滅菌が可能で、外観の大きな変化や機械特性の劣化が生じません。このような特性を持つことから、使い捨て器具の金属代替品として適しており、結果として再使用可能器具の滅菌処理に伴う主要なサービスコストを削減することができます。
金属との機械特性比較
引張り強さ、ISO 527 の試験方法
ISO 10993:1 に規定された生体適合性試験の結果、Ixef® GS 樹脂は細胞毒性、感作性、皮内反応性、急性全身毒性が一切ないことが立証されています。
耐ガンマ線着色品
希望どおりの外観。必要な性能。
Ixef® 耐ガンマ線着色品を使用すると、器具のサイズを目視で簡単に判別できるようになります。また OEM メーカーは独自ブランドを構築することができます。
ヘルスケア製品用 Ixef® 耐ガンマ線着色品
パントーン・マッチング・システム(PMS)
代表的なロットのカラーチップは、目視評価に基づいて、パントーン®・マッチング・システム(PMS)フォーミュラガイド(コート紙)と照合されています。ここに示す色は 40 kGy のガンマ線照射に暴露後のものであり、あくまでも目安として使用してください。
滅菌処理後の色変化
Ixef® GS-1022 樹脂の色と、ガンマ線照射後の成形部品の色の間には、若干の違いが発生すると予測されます。
ガンマ線照射後の色変化
機械特性
滅菌処理後の特性
高エネルギーガンマ線照射は、使い捨てタイプのヘルスケア機器や装置を一括滅菌するために最も一般的に使用される手法です。標準的な線量レベルは 20~40 kGy (2~4 Mrad)です。
Ixef® GS グレードはこの線量レベルの照射に曝されても機械特性を維持し、標準の Ixef® コンパウンドよりも色変化が大幅に少なくなります。
ガンマ線照射滅菌後の引張特性