アルゴフロン® PTFE ディスパージョン

アルゴフロン® D グレードは PTFE 粒子のコロイド状水性ディスパージョンであり、最適な界面活性剤を用いて安定化してあります。アルゴフロンディスパージョンは、濡れ性、レオロジー、安定性などの特定の特性を制御する成分が配合されています。

 

性能

主な特長

  • 化学的に不活性
  • 卓越した耐熱性
  • 極めて低い摩擦係数
  • 比類なき離型性と撥水性

基材に付与する特性

  • 化学的に不活性
  • 優れた耐食性
  • 比類なき耐熱性
  • 最適な絶縁性
  • 極めて低い摩擦係数
  • 自己潤滑性
  • 自己消火性
  • 卓越した非粘着性、離型性
  • 優れた耐候性とエージング特性

 

加工

アルゴフロン® D PTFE ディスパージョンを使用する主な加工技術は、含浸とコーティングです。含浸はガラス織物とガラス繊維に用いられ、コーティングは主に金属基材に用いられます。

さらに、アルゴフロン® D ディスパージョンには、次のような特定用途向けに設計された製品もあります。

  • プラスチック添加剤(難燃性配合品のアンチドリッピング剤)
  • 顔料と充填材の共凝固グレード(ベアリング用途)

 

主要特性

特性 試験方法 単位 アルゴフロン® PTFE
使用温度   -260~260
耐熱性     260℃まで安定
1時間当たりの質量減少率 
0.001%(350℃)
0.01%(400℃)
耐薬品性 ASTM D543   非常に不活性
溶剤への耐薬品性 ASTM D543   300℃まで不溶性
吸水率 ASTM D570 % 0.0
摩擦係数 ASTM D1894   静摩擦係数:0.08
動摩擦係数:0.06
熱伝導率 ASTM C177 W/m ℃ 0.24
燃焼性 UL 94   V-0
限界酸素指数 ASTM D2863 % >95
耐放射線性
(γ線)
    低:
電気特性は不変
機械特性が低下
比誘電率(ε)
(60 Hz、最大 2 GHz
ASTM D150   2.1
誘電正接(tg ε)
(60 Hz、最大 2 GHz)
ASTM D150   <3x10-4
体積抵抗率 ASTM D257 Ω cm 1018

 

Technical Data Sheets

アルゴフロン® PTFE ディスパージョン製品グレード
アルゴフロン® D 1610 F
アルゴフロン® D 1614 F
アルゴフロン® D 2711 F
アルゴフロン® D 3511 F

用途

建築物 - 柔軟性の高い屋根ふき材料

アルゴフロン® D PTFE ディスパージョンの高い耐候性と汚れ付着防止特性が、この用途で重要な役割を果たします。

これらのディスパージョンは、スポーツ競技場やテントなどの広大な屋根を覆う柔軟な構造材料であるガラス/プラスチック織物への含浸に使用されます。

電気/電子部品、半導体

アルゴフロン® D PTFE ディスパージョンは、プリント基板の材料であるガラス繊維布への含浸に使用されます。また、薄く柔軟性の高いフィルムの製造(キャストフィルム技術など)にも使用されており、これらのフィルムは高い絶縁耐力、低い誘電正接、不燃性を有することから、モーターや変圧器、リレー、スイッチなどのコイル絶縁や層間絶縁に使用されます。

ろ過

アルゴフロン® D PTFE ディスパージョンは、特に耐薬品性と撥水性などの一般特性が非常に優れていることから、ろ過用織物(織布、不織布)および繊維の含浸に使用されています。

食品加工

含浸用のアルゴフロン® D PTFE ディスパージョンは現在、食品産業向けコンベアベルトの製造に使用されています。また、コーティング用のアルゴフロン® D ディスパージョンは、調理用具のコーティングに配合されています。

燃料ガス拡散層

アルゴフロン® D PTFE ディスパージョンは、燃料電池のガス拡散層(GDL)の理想的な疎水性化剤です。次の効果を示します。

  • 傑出した低い表面エネルギーにより、水との接触角が非常に大きくなり、目的の低い湿潤性が得られます。
  • ほとんどの薬品に対して化学的に不活性
  • 最適な耐熱性(最大 260℃)

これらの卓越した特性により、GDL にコーティングすると疎水特性が長期間持続します。